単玉3手詰で限定合を出すこと(合駒制限・変長・最終手余詰なし)。狭義には一号局に使われた構想を指す。
32龍、22金合、21銀まで。
2手目他合は21龍まで3手銀余りになるはずだが、飛合がある。この図は飛合と金合を区別できていない。どうやら1手目の王手駒を3手目に動かす方針では限定合を出せないらしい。ではどうすればよいのか。
桂花作。64龍、34角合、25角まで。
2手目他合や同銀は24桂右まで角余り。角合に3手目24桂右は16桂合、同香、同角!で不詰。3手目に開き王手で1手目の王手筋をふさぐのが新構想。狭義の「桂花手筋」がこれ。
自作。15金、35桂合、26銀まで。
桂花手筋があれば飛角桂合は簡単に出せる。
藤沢英紀作。46馬、57飛打合、66桂まで。
2手目他合は55馬まで桂余り。3手目に1手目の王手筋をふさいで直接王手するのが新構想。狭義の「桂花手筋」と区別するため、一部では「藤沢手筋」と呼ばれている。
自作。33馬、34金合、25銀まで。
2手目飛合は44桂まで銀余り。銀合は24馬まで銀余り。角合は品切れだが、もしあっても銀合と同じ。桂花手筋の3手目44桂を防ぐため25に利かさねばならず、また藤沢手筋の3手目24馬を防ぐため24にも利かさねばならない。二つを同時に満たすのは34金合のみというわけ。
74角、65桂合、48香まで。
桂花手筋は中合でも表現できる。(ただ本作は3手目56歩、77桂、48香までとする余詰のような迂回手順のキズがある)
香歩の利きは飛の利きに完全に内包されるので限定合はおそらく不可能。残された駒は銀だが、少し考えた位では構図すら得られない。桂花手筋の飛角金中合、藤沢手筋の角合飛角中合と共にどなたか挑戦を。
(狭義の)桂花手筋で飛合。